地下鉄銀座線の銀座駅から地上に上がり、まっすぐ中央通りを歩いて行くと、華やかなBVLGARIにぶつかります。
このBVLGARIのある交差点を右折すると、その通りは銀座の中でもとりわけオシャレな響きのする「銀座マロニエ通り」になります。
文字で書いても洒落感のある「マロニエ」とは、ヨーロッパ原産のセイヨウトチノキ(栃の木)をフランス語で読んだものであり、銀座マロニエ通りの両側には、その名の通りにトチノキがずらりと並びます。
銀座マロニエ通りに並んでいるマロニエは、正確には「ベニバナトチノキ」と呼ばれ、北米産の「アカバナトチノキ」とヨーロッパ産の「セイヨウトチノキ(マロニエ)」の交配種だそうで、春の終わりから初夏にかけては薄赤色(薄紫色)をした花が綺麗に咲きます。
(こちらも、来年になったらまたマロニエ通りをゆっくりと歩いて、皆様にもその景色をご覧頂きたいところです。)
下から見上げると、とっても背の高いマロニエです。銀座もどんどん寒くなってきたので(素でんい夜はコートが必須になってきました……)、緑が濃かったマロニエの葉っぱも徐々に黄色や茶色に変わり、秋が到来し冬の足音がゆっくりと近づいているのを感じます。
花の色づく季節も勿論素敵ですが、個人的にはこういうひっそりと表情が変わりゆく季節というのも、日本らしい風情が感じられて好きだったりします……。
そんな季節ごとに表情を変える通りを真っ直ぐに進んで行きますと……
左手にメルキュールホテルの大きな立て看板と、目の前にJRAの場外馬券場・WINSが見えてきます。
ここを左折し、少しばかり細い道に入りますと、もうすぐC.O.U.銀座店です。
この周辺まで来ると、またグッと外国人に遭遇する機会が増えてきます。本当に多くの観光目的の外国人が、メルキュールホテルを使用するようで、C.O.U.銀座店でもホテルにお泊まりのお客様も多数見えられます。
通りは細くなりますが、実は国際的な通りです。
さて、左折をしたらそのまま真っ直ぐです。まっすぐまっすぐ進んでいると……(C.O.U.の姿が見えなくて不安になることもあるかもしれませんが、まっすぐです…)
メルキュールホテルの入り口が開けて見えてきます。ここまで来ると、もう目と鼻の先、というよりもほぼ見えていると言っても過言ではありません。
このメルキュールホテルの入り口の隣、ひっそりとC.O.U.銀座店は佇みます。
(本当にひっそりとしていますので、通り過ぎないようにご注意下さい……)
と、いうところで到着です。実際は駅出口からお店まで3~4分ほどと、それほど遠くないのですが、今回のように色々と想いを馳せていると数倍時間がかかってしまいました……。
でも、たまにはそんな日があっても良いかもしれませんね。
こんな風に銀座を散歩しながら、ふらっとお立ち寄り頂ければ嬉しいです。
「いやいや、ちょっとその道のりだと、真冬は寒いし雨だと濡れるし……」という方には、また違う風景があります。
銀座界隈では比較的新しい(と言っても、1972年に開通らしく既に30年以上は経っているので、C.O.U.の随分と先輩ですが…)、有楽町線の銀座一丁目駅からC.O.U.銀座店はあっという間です。
銀座一丁目駅の11番出口エスカレーターを上がって頂き、出口を出てチラリと右後ろに振り返りますと……
こっそりひっそりと、C.O.U.の案内看板があったりします。その振り返ったまま、細いみちを真っ直ぐ歩きますと…
ドン! ともうお店です。さ、さすがにこの距離ですと歴史に想いを馳せる暇もなく、「あー、銀座についたなぁ…さてさて」なんて思っていると、もう着きます。
是非そんな際は、お立ち寄り頂いた後にでも、少しばかり銀座の街を歩いて頂くと、独特の歴史と季節をそこかしこに感じて頂けると思います。
都会の象徴という感じで扱われがちですが、銀座の街も、日々日々変わりゆきます。
ではでは、初回ということもあり、こんな風に京都とはまた雰囲気も異なりますが、銀座の地のいろいろなこと、銀座店自体のいろいろなこと、銀座の歴史やイベントなどなど、不定期にご紹介させて頂きたく思います。
どうぞ、宜しくお願いいたします。