五月雨の季節/音楽を愉しむ・2018年6月

しとしとと雨が降り続く季節となりました。

気持ちの良い5月が終わり梅雨に入ると、以前は憂鬱な気持ちになっていましたが、年々そんな気持ちも薄らいできて楽しめるようになりました。

きっかけは梅雨がとても嫌いだった頃、ミュージシャンの坂本美雨さんを知り、綺麗な歌声と穏やかな雰囲気、そして彼女の美しい雨と書く名前がとても素敵だなと思ったからです。

それ以来雨の日の美しさを見つけようと意識するようになりました。

この梅雨という時期はそれが特に感じられるときで、しとしととふる雨の雰囲気と、新緑がみずみずしく輝く様子は美しく、気持ちが安らぎます。

 

 

 

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また夏野菜が美味しく実り始める頃でもあり、先日父親が趣味でやっている畑に行った際に、胡瓜、茄子、トマト、ズッキーニなど旬の夏野菜を沢山もらいました。

雨を沢山吸い上げたとれたての野菜はみずみずしく、美味しく味わえるのはこの時期の醍醐味です。

 

今回はそんな梅雨を楽しむためのおすすめの3枚を紹介いたします。

 

 

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Cheikh Lo / Ne La Thiass (1996年)

こちらは西アフリカ・セネガルを代表するミュージシャン、シェイク・ローが約20年前にリリースしたアルバムです。

今年のレコード・ストア・デイではジャケ違いのものがリマスターでアナログ盤LPで限定販売されましたが、20年経っても色褪せない永遠のマスターピースです。

これは当時10代だった頃、自身のワールドミュージックへの傾倒の足がかりとなったアルバムです。

まだ聴いたことのないような世界の音楽をもっと知りたいという欲求がありながらも、インターネットが今ほど普及していない当時は、レコード店に行くか、本屋に行くか、ラジオや深夜の音楽番組を隈なくチェックするしか方法がありませんでした。

レコード店では視聴できるものが限られ、本屋はもちろん音が聴けずとなると、一番手っ取り早いのがラジオやテレビのチェックなのですが、これはテレビの深夜番組で紹介されていて一瞬で好きになりました。

あの頃は良いと紹介されている音楽でも自分の知識・経験の乏しさから良さがさっぱりわからない音楽がたくさんあり、とりわけワールドミュージックに分類されるものは訳がわからないものばかりでした。そんな当時の自分が一瞬で好きになったのは初めて体感するアフリカのリズム、パーカッション、軽快なアコースティックギターが織りなす彩り豊かな音色がとにかく気持ち良かったからです。蒸し暑さの増すこの時期にはぴったりです。

 

 

 

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Hubert Laws / Family (1980年)

こちらはアメリカ、テキサス州ヒューストン出身のフルート奏者、ヒューバート・ロウズの傑作「ファミリー」です。

ジャズ・レアグルーヴ界隈では有名なアルバムですが、日本では90年代半ば頃にMONDO GROSSOがタイトル曲「ファミリー」をカバーしたことでより多くの人に知られることとなり、自分もそれがきっかけで聴き始めました。

初めて聴いたときは、ポップなのになんてクールで格好良い大人の曲なんだと思いました。

40年近く前の曲ですが、今聴いても不変の格好良さです。

この1曲だけで十分満足なのですが、アルバムを始めから聴いていくとなんだかただならぬ雰囲気を感じたのは今でも忘れられません。

1曲目「Ravel’s Bolero」はその名の通りフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1928年に作曲した誰もが知るクラシックの名曲ですが、ヒューバートのフルートが心地よいメロディを奏でるところから始まります。

曲が進むにつれストリングスが加わり、ピアノソロが入り込むあたりからエキサイトしていき、その後のフルート、ベース、ドラムのアンサンブルにはやられてしまいます。

続いて2曲目は雰囲気が変わり、メロウな曲調で流れるようなフルートの音色とストリングス、そしてから中盤から入るピアノソロがとても心地が良いです。

全体的にクールな雰囲気ですが抑揚があり、聴いていると自然と引き込まれてしまいます。

この時期は夜に明かりを落として聴くと最高に気持ちが良いです。

 

 

 

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Everything But The Girl / The Language of Life(1989年)

最後のこちら、エブリシング・バット・ザ・ガールは以前にも1枚のアルバムと、ヴォーカルのトレーシー・ソーンのソロアルバムを紹介したことがありますが、個人的にはこれが一番好きな作品です。

このアルバムはいつ聴いても心がリラックスできるほんとに良い作品ですが、とりわけもやもやした気分や天気の時に聴きたくなります。

穏やかなで流れるような綺麗なメロディと歌声、派手さのない堅実な演奏、全てのバランスが抜群です。89年の作品なので聴くたびに、そういえば当時はこんな空気感だったなと懐かしい気持ちにもさせてくれます。

そこでも思い出すのは晴天ではなくどんよりと曇った光景です。

イギリスのバンドなので勝手な先入観もあるかと思いますが、雨がしとしとと降ったり止んだりのうっすらと暗い曇り空が似合う音楽なんてなかなかなくて素敵です。

聴くにつれて雲の間から少し光が差し込むようなあたたかさも感じられます。

天気が悪いと家の中で過ごす時間が多くなると思いますが、そんな時はぜひ聴いてみてください。

 

のんびりと穏やかな至福の時間が味わえるのではないかと思います。

以上、梅雨におすすめの3枚でした。 次回はいよいよ本格的な夏到来です。

スッキリと晴れた空に似合う夏の音楽を紹介できればと思います。



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