初夏の陽気に/音楽を愉しむ・2017年5月

寒の戻りもなくなり、穏やかな気候が安定して続くようになりました。

暦の上ではまもなく立夏ということで、芽吹きはじめた木々は日に日に緑が増し、私たちの見る目を楽しませてくれます。

 

 

 

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個人的には一年で最も好きな季節で、この時期になると新緑の森の中で吸い込んだ空気、海辺で全身に感じた潮風の匂いが何年経っても楽しい記憶とともに蘇ってきます。

そこに音楽を添えてあげると、思い出もより深く鮮明に記憶に残るのではないでしょうか。

さてそんな気持ちのよい陽気とともに、いよいよゴールデンウィークに突入です。最高の季節とともに音楽を愉しみましょう。

 

 

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Beats International / Excursion On The Version (1991年)

ビーツ・インターナショナルはご存知世界的にダンスミュージックシーンで活躍するファットボーイ・スリムことノーマン・クックが1990年頃に活動していたユニットです。

ファットボーイ・スリムの印象が強烈すぎて、キャリアスタートが85年デビューのギターポップバンド、ハウスマーティンズだったことはあまり知られていないのではないかと思います。

ハウスマーティンズは甘酸っぱいメロディを奏でる4人組の青春系ギターポップで、あか抜けないルックスと相まって聴くと恥ずかしい気持ちになってしまいますが、バンド解散後にノーマン・クックが結成したビーツ・インターナショナルはガラッと雰囲気が変わり、ファーストアルバム「イートビンゴ」はハウス、ヒップホップ、ニュージャックスイング等のダンススタイルを導入し、ソウル、ロック、レゲエ、ワールドミュージックの要素をちりばめた格好良いブレイクビーツでした。

ザ・クラッシュの名曲「Guns of Brixton」をサンプリングした「Dub Be Good To Me」(曲のオリジナルはSOS BAND)はUKチャート1位と大ヒットしクラブミュージックをポップスシーンに押し上げた重要作品です。

その後まもなくして発売した本作セカンドアルバムは前作よりレゲエ色が強まり、肩の力が抜けた軽快さが気持ち良いとにかく楽しいポップなアルバムです。

毎年初夏の陽気が訪れると自然と手に取って聴いてしまいます。

休みの日に昼間からお酒をのみながら聴くと最高の一枚です。

 

 

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Pat Metheny Group / Letter From Home (1989年)

パット・メセニー・グループはアメリカ人ジャズギタリストのパット・メセニーを中心とするジャズ・フュージョンバンドです。

以前夏の終わりにお勧めの音楽として「Still Life(1987年)」というアルバムを紹介したことがありますが、こちらは春から夏に移り変わる過程の「初夏」にぴったりのアルバムです。

パット・メセニーの奏でる哀愁を帯びたギターサウンドは、季節の移り変わりや、電車や車での移動中に見る景色など、時や場所の変化に絶妙にフィットする不思議な魅力を持っています。

大学4年時に青春18切符を買って電車で一人旅をした時に、窓の外の景色を眺めながらこのアルバムを聴いて、将来に胸を膨らませました。遠くの街に降り立った際にそれぞれの土地で嗅いだ街のにおいが、今でも聴くたびに思い出とともに蘇ります。

ゴールデンウィークに一人旅の予定がある方は、是非旅のお供に聴いてみてはいかがでしょうか。

 

 

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Lemuria/ Lemuria(1978年)

最後のこちらはハワイ産レアグルーヴの最高峰、カラパナのカーク・トンプソンが立ち上げたバンド、レムリアの唯一のアルバムです。

カラパナは70年代のハワイアンAORを代表するロックバンドで当時日本でも人気を博しました。

一方レムリアはグループの実体や活動状況は詳しく残っておらず、レコードのプレス数もかなり少なかったようですが、90年代中盤にクラブシーンから沸き起こったフリー・ソウルブームとともに、良盤として脚光を浴びました。

グルーヴィーでメロウ、ソウルフルな歌声、どれもが一級品で、ジャケット写真そのままの夕暮れ時のブリージンな雰囲気に溢れています。 いつか本場のハワイで体験したいと夢見てきましたが未だ叶わぬままで、僕のこのアルバムとの思い出は西伊豆の夕暮です。

西伊豆は山と海がほんとうに綺麗で、海岸線沿いを車で走ると土地のアップダウンを繰り返す間に時々海が覗くのですが、海の方角に夕日が沈むので、このレムリアのアルバム写真とそっくりな景色が堪能できます。

暖かな陽気となってきましたので、そろそろお気に入りの海岸を求めて旅にでようかと思っているところです。

 

以上、初夏の陽気におすすめの3枚でした。この季節も1年の間のほんのひと月半です。

愉しんでいきましょう!



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