FIORAIA(フィオライア)の革小物について 4

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今回はFIORAIAの革小物の製作現場にお邪魔させていただきました。

 

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生命力を感じさせる植物の有機的なフォルムや、華やかな花のイメージが鮮烈な印象を残すドメスティックブランド・FIORAIA

C.O.U.では以前にCORONA(コローナ)というシリーズを販売した他、現在もPETALO(ペタロ)シリーズを販売中で、その愛らしさと使い勝手の良さから多くのリピーターの方を生み、大変ご好評をいただいているブランドです。

さて、そんなFIORAIAの革製品がどの様に作られているのか、先日製作現場を見学させていただく機会がありましたので、今回はその様子を掲載させていただきます。

 

FIORAIAのアトリエは東京都の台東区にあります「台東デザイナーズビレッジ」内にあり、デザイナー・鈴木綾さんはここでの作業を中心に、日々製作や企画に励まれています。

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こちらの「台東デザイナーズビレッジ」は、ファッションや雑貨、デザイン等々、ビジネス分野での起業を目指すデザイナーやクリエイターを支援する施設として、廃校となった小学校校舎を活用して、2004年4月に設立されました。

小学校というインパクトのある外観と、様々なクリエイターが多数入居していることから多様なメディアで度々取り上げられているユニークな施設ですので、ご存知の方も多いのではないかと思います。

 

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校舎内に一歩足を踏み入れますと、そこは思いのほか静かで、クリエイターの方々にとっては確かに作業に集中しやすい環境かも知れないと思いました。

昭和3年築の旧小島小学校という古い歴史を持つ小学校を改築したそうで、内部もレトロな雰囲気を色濃く残しています。

 

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改装した教室が各々のスペースとなっており、施設内にはクリエイターの部屋だけでなく、ショールームや商談室、会議室や図書室等もあるそうで、単なる作業スペースだけではなく、デザイナーやクリエイターにとって必要な環境が備わった非常に充実した施設となっています。

そんなこともあり、ここには皮革関係の方だけでなくジュエリーやアクセサリー、帽子や木工、服飾関係の方や、その他多くのジャンルの方々が多数入居されており、言わばクリエイターにとっての「トキワ荘」のような環境となっているようです。

また、台東区は江戸時代から「職人の町」として手工業で栄えてきたこともあり、周辺には一般的な小売店の他、金具屋や生地屋、革屋など様々な部材の問屋も多いのが特色ですので、「台東デザイナーズビレッジ」はこの町の利点を存分に活かした施設と言えます。

 

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廊下の雰囲気がとても懐かしく、ノスタルジックな気分が盛り上がります。

この日の気温は30度を超える夏日ということもあり、プールや夏休みの宿題など、子供の頃の夏の記憶をふと思い出してしまいました。

 

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さて、とある教室のドアを開けますと、そこにはレトロな小学校の教室とは思えない程のモダンで落ち着いた空間が広がっておりました。

奥にはFIORAIAの革製品の展示スペースが設けられ・・・

 

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窓からは柔らかく光が差し込み、時折り涼しい風が通り抜けるという、閑静で安らかな雰囲気のFIORAIAのアトリエがありました。出迎えてくださった鈴木さんのパーソナリティそのもののような、穏やかで優しい空気をまとった気持ちの良いアトリエです。

デザイナーである鈴木さんは静かでおっとりしている大変穏やかな方で、毎回製品について詳しくお話を伺っていますと、まるで時間がゆっくりと流れているような錯覚を覚えてしまいます。柔らかい日差しが差し込むアトリエのすぐ隣は緑豊かな公園となっており、都会の喧騒から離れたこの静かな立地で、FIORAIAの革製品は日々生まれています。

 

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パーテーションで仕切られた教室の約半分は展示スペースと商談スペースになっており、残りの半分は作業スペースとなっておりました。

作業スペースの一角には大きな革のストック棚があり、そこにはおびただしい数の革在庫が保管されています。

PETALO(ペタロ)シリーズでメインに使用されているイタリアのマストロット社のN.Y.LUXだけではなく、鮮やかなカラーから落ち着いたカラーまで、実に様々な種類の革が保管されており、中には初めて見るようなレアな革種も多数存在しておりました。

持つことで気持ちが明るくなるような、あるいはときめくような、あるいは癒されるような・・・、元気が出たり癒されたりするような色の組み合わせを常に意識され、厳選されているそうです。そしてどの革にも共通しているのは、強度を保ちながらも人の手に優しく、ソフトな手触りの革が多いということです。肌に優しい革種の選択も、FIORAIAの革製品の特徴の一つであることを改めて実感致しました。

 

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そして見た目の華やかさだけではなく、使用した際の使い勝手もFIORAIAでは非常に重視している点です。

マチのとり方や革の厚み、出し入れし易い構造など、女性目線で考えられた機能面での利便性は、是非過去の記事を読んでいただければと思いますが、使う人に寄り添うモノ作りのスタンスは、現在も全くブレることがありません。

華やかな花々の世界のもう一方で、常により良い機能や使い勝手を模索し続け、日々もがいているそうです。

 

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鈴木さんはデザイナーでもあるほか作り手でもありますので、アトリエ内では当然製作等も行われます。

花模様の意匠は驚くほど作業工程が多くなりますので、その分通常のお財布作りよりも格段に手間と時間がかかりますが、静かな環境の中、コツコツと作業をしているお姿を拝見していますと、何よりもモノ作りが好きでとても我慢強い方という印象を受けました。

ゆっくりと懇切丁寧に説明してくださる鈴木さんのお人柄は、ご自身のモノ作りにもダイレクトに反映されており、FIORAIAのお財布一つをとって見ても、実に丁寧に、手間と時間を掛けて製作されているのだなあと、妙に感心してしまいました。

 

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アトリエ内には他にも各種金具類や道具類が至る所に置いてある他・・・

 

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これから製作に取り掛かる予定の部材やデザイン見本などが点々と存在していました。

 

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また、帰り際に見せていただいた製作ノートには、ラフスケッチの他にも様々なアイデアや構想が、ご本人にしか解らない感じで(?)書き込まれておりました。デザイナーのノートというのは感覚的でとても面白いものですね。

これらはまた今後のお楽しみということで・・・。

 

 

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さて、如何でしたでしょうか。

今回はFIORAIAのデザイナーである鈴木さんに案内していただきながら、実際の製作現場であるアトリエにお邪魔させていただきました。

キャンバスの上に描かれたような華やかなPETALO(ペタロ)シリーズの花々たち。

花の売り娘の如く、色とりどりに咲く花々が飾られているアトリエの中で、鈴木さんは本日も製作に励まれています。

 

 

 

 



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